「仲間」というつながり 木村由梨

こんにちは!木村由梨です。
SETや広田では「こと」と呼ばれています。 

私は今、半年に一回くらいのペースでしか広田に行けていません。
来年は就職なので、もっと少なくなるかもしれません。

 それでも、SETや広田にはこの先も変わらず、ずっと関わり続けたいと思っています。
それはどうしてなのか、探りながら綴っていきたいと思います。

 私がSETに出会ったのは今から3年前、大学1年生の時でした。
夏休みに何か大きな経験を得たいと思い、Change Maker Study Programの第4期に参加しました。
知らない人と知らない土地に行くなんて、当時の私にとっては大事件でした。

しかもそのプログラム中、SETや広田の人たちの言動がどんどん心の中に染み入ってきて、それも私にとっては事件でした。
水が小さな隙間に染み込むのと同じように、自然に人の心の中に染み入ってくるのです。
 

まるで、言葉が生きているみたいでした。
それは一人一人が素直に、飾らず、本当に思ったことを言っているからだと思います。
そんな言葉を受け取るうちに、次第に私も建前や言い訳を抜きにした言葉を言うようになっていきました。

 

4期の一週間中で、他にもとても印象に残っていることがあります。
広田のある人のお宅で夕ご飯をご馳走になったのですが、その時に震災当時の映像を収めたDVDを観たのです。
津波の映像はニュースで何度も観てきましたが、頭いっぱいに恐怖があふれたのは、その時が初めてでした。

実際に起きた場所に自分がいる。
まさにその場所の家が、人が、全てが押し流されていく映像を観て、その場所にいた人の語るぽつぽつとした言葉を聞く。
海の匂いが鼻の奥に蘇り、テレビから聞こえる悲鳴や絶望の声が耳にこびりつき、押し寄せる津波が目に焼きつき、全身が粟立ちました。

 これが本当に起きたんだ。
この世界にこんなことが起きたんだ。
あまりにも遅かったけれど、その時になってやっと、身体いっぱいにそれを感じました。

その頃の私はだいぶ心の殻が硬く、人と打ち解けるのが苦手でした。
何に対しても受け身の姿勢で、人前に立つのも苦手。
いつもできない言い訳を探していて、自信がないから人と一線を引いていました。

 でも、4期の一週間中にたくさんのものを見聞きする中で、そんな自分に焦りを抱き始めました。
こんな生き方でいいんだろうか。
何か、大切なものを見失っているんじゃないだろうか。
その想いを抱き始めてからは、がむしゃらに一週間を駆け抜けました。

そして、今。
大学生活を振り返ると、本当に大切なものをたくさん得てきたなと思います。
その中でも一番大切なのは、人とのつながりです。

広田の人とも、SETの人とも、いろいろな関わりを持ってきました。
その中で意見をぶつけ合ったり、気づかされたり、心を揺さぶられたりして、たくさんの
想いをさらけ出してきました。

 SETには、大切な仲間がたくさんいて、
広田には、もう一つの家族に思える人たちがいて、
それはもう私のエネルギーの源泉になっていて、時々無性に会いたくなる。

だからこれからもずっと、関わり続けたいと思うのです。
この先もずっとずっと、心を揺さぶり合っていきたい存在。
それが私にとっての広田町であり、SETなのです。

 【私の広田ベストピクチャー】

私が初めて漁師さんの船に乗せてもらった時の写真です。
海と向き合う真剣な姿は、本当にかっこいいです。

 

このような姿を見たり、広田の生活に混ざったりしていると、命の息遣いをより濃く感じられる気がします。

だからこそ広田に行くと、改めて今生きていることを大切にしたいと思い、たくさん考えながらこの先を歩んでいこうと気持ちを新たにするのだと思います。

関連記事

  1. 自分らしく選択する 米元里樹

  2. 私にとっての「広田」という町 平山楓

  3. 広田町に笑顔を。日本に希望を。 高田紘佑

  4. 佐々木新BLOG1

    第二の故郷、広田町。 佐々木新

  5. 人生をアートする! 河面涼代

  6. 広田と共に 齋藤早紀

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


LINK