わたしたちのanother sky

広田町からリアルタイムでリアルな声をお届けする
連載企画「ひろたより」。

SETの移住したメンバーが、広田町の四季折々の様子や暮らしを定期的に発信していきます。
ぜひ、読んで声を聞いて、広田を感じてくださいね。
皆さまの声もコメント欄でお待ちしています!

 


今回のひろた人:
煙山美帆

東京都墨田区出身、広田歴8年)

22歳で移住をしてきたとき、私には何もなかった。肩書きも専門性もキャリアも。夢だけを見ていたのかもしれない。

でもそれから7年が経ち、今もその夢は確かに続いています。
町の人と積み上げて来た時間も、この町で子育てを満喫できていることも、年々増えていく移住仲間達との志高い熱い時間も、すべてが私の心になっています。

まだまだ続いていくよ。
これからの人生も楽しむよ。

そんな東京下町育ちで現在は2人の女の子の母です。

 


 

しんしんと降る雪の中、
子どもたちの笑い声がする。
少し離れた家の三兄弟の声だ。

早いもので、
広田に居を移して7回目の年が明けました。

 

 

この時期の町は、
元々店も明かりも少ないけれど、
一段と静けさを増しています。
そのため、子どもたちの笑い声や
風の音が響きます。

「どうも〜!ばあちゃん何してた?」
と玄関の戸を開けると、
「まんず寒いから火さ当たらい〜」
とコタツに招かれます。

広田に来たことのある人は、
この光景目に浮かびますよね。

寒い日はうちの中で火を囲む。
晴れの暖かい日は外で薪割り、
畑から野菜を獲ってくる。

天気に、自然に、
四季に生かされる日常が紡がれる町。

 

 

ここで一つ、
移住しなければ経験できなかったであろう自然の話を。

それはあわび漁でのこと。

小舟の上から箱メガネで海底を覗き込み、海の中へカギと呼ばれる一本爪の竿を落とす。
そしてその爪を引っ掛けて3~5mほどの竿をしなやかに引き上げて獲る漁。
潮の流れで船は揺れ、
岩にがっしりと付くあわびの向き形は
もちろん一つ一つ全く異なるため、
当たり前に容易ではない。
(そもそも素人には生息場所を探すだけで一苦労。)

闇雲に力を加えて拾い上げようとすると、あわびは身を硬くして岩にすがりつき、カギにかかることはない。
それは自然に刃向かうことはできないのだと教えてくれているようで、
いつも面白いなと感じる。

それは子どももそうで。
大人の一方的な都合で
子どもの意見をねじ伏せようものなら、全身全霊で反抗をする。
それは自然なこと。

じゃあ大人のあなたは?わたしは?
常識、普通、世間体。
そんな言葉達を耳にした時に、
得体の知れない見えない力が
降りかかってくるような
気持ちになったことはありませんか。
それを感じた時に、
身体にぐっと力が入ってしまうことは、至って自然な現象なのだと思う。
その後の答えは人ぞれぞれでいいのだけど。

話は逸れましたが、
海の暮らしは
ありのままを受け入れざるを得ない時間が、日常に散りばめられていると感じる日々です。

そんな暮らしが、私は好き。

でもきっとそれは
自然と隣り合わせの暮らしの上に、
何にも代え難い家族がいて、
共に人生を尊び合える
仲間たちの存在が近くにあるからこそ、ここでの暮らしがより好きになれているのだろう。

 

 

 

関連記事

  1. ちらつく春、と茶畑のあの日

コメント

    • キムラアキラ
    • 2019年 1月 11日

    ほっこりしました。

    いたるところで、草や木という意味の自然と、世の中の摂理という意味の自然を感じられる生き方

    本来それらを感じるって「自然」な事だとも思います。

    豊かというか
    自然な暮らしがあるんだなと

      • みほさん
      • 2019年 1月 11日

      ほっこり最高!

      そうそう。
      自然な暮らしがあるよね、ここには。

      これを豊かと思う人には是非ここで暮らすことをお勧めしたいし、そうじゃない外の人はどんなことをこの町に感じるのか是非聞いてみたいし。
      可能性のある町だよなー本当に。

  1. この記事へのトラックバックはありません。


SET's LINK

気になる活動を もっと詳しく見る

  • 広田民泊
  • 高田と僕らの未来開拓プロジェクト
  • Change Maker Study Program
  • Change Makers' College
  • Café 彩葉