森裕美さん
~プロフィール~
【会社】
オーダーメイドのオリジナル結婚式のプロデュース
新ブランドIWAIにて結婚式のプロデューサー
社会人7年目
【SET】
SET歴8年目
最初の立ち上げ期1年間のコミット
【座右の銘】
言行一致
<私達テルプロ(※1)はこの記事を通して「vision(※2)に生きるって大事!素敵!生きたい!」と改めて感じて欲しいという想いを持ち、SET立ち上げメンバーの森裕美さんにお話を伺いました。>
※1 テルプロとは
社会で活躍し”テル”SETメンバーに取材をし、
2023年までにSETが日本のリーディングカンパニーになる為の一歩として発足。
学生が社会人に取材をする事で、新たな刺激をし合い、それを広めていく事を目指している第1回目のプロジェクトです。
※2 vision
SETでは各個人が
『mission=理想の社会』『vision=なりたい自分の姿』『value=大事にしたい価値観』
を持ち、活動をしています。
原体験から動き出した今まで
ーSETの初期メンバーとして立ち上げ期に1年間コミットしたとお聞きしましたが、きっかけや具体的にどのようなことをしていたのか教えて下さい!
私が大学4年生になる手前の3月に東日本大震災が起こって、本当に衝撃的だった。東京にいたか東北にいたかという小さな差で、突然亡くなった命と生きている命があると知って、私たちはいつ何が起こるか分からない中で生かされている存在だということを強烈に感じたの。しかもそれを、これから社会に出る一歩手前のタイミングで味わっていることに大きな意味を感じて、今の時代で社会を作っていく日本人として、どうしていくかを考えた。
それから6人くらいのメンバーで集って、東日本大震災が起こった中で学生として何ができるだろうっていうことを考え実行するチームとして、物資を送ったり、現地の広報的な活動を始めたの。私自身は、イベントの企画をしたり、ブログを書いたり、写真を発信したり、浜野菜(広田町の野菜を他の地域へ届ける事業)のお手伝いをやっていたな。
ーその中で、一番印象に残っていることは何ですか?
私たちがやってたことは本当に微々たることばかりで、その中で自分たちができることはなんだろうって模索し続けた話し合いの日々が印象に残っているかな。あとは、亡くなった人や行方不明の人が合計何人で、という新聞記事を見てみんなで一緒に心を痛めたり、そういうものに対してみんなで敏感になっていたのも印象に残っているな。
ーSETで1年間コミットした後、今の会社に入られたんですか?
元々は広告・PR のベンチャーの創立10年ぐらいの会社に入社して、そこを10ヶ月ぐらいで辞めてるの。ベンチャーに入ったら早く成長ができると思って入ったんだけど、そこでの違和感が拭いきれず、しかも当時私のお父さんとおばあちゃんが同時に病気になって、これまで平凡だった森家が初めての危機を迎えたのね。でもその裏側で、私は仕事に対して、誰の何のためになってるのか疑問に思いながらも、成長するためにってごまかして働いていたの。そんな自分に、「大切な人の危機を守れないのに、疑問があることに対して命を使っていていいのか」と感じて、辞める決断をしたんだ。
その後は、起業しようと10ヶ月間奮闘した。誰かがやってくれるのを待っているのではなく自分がやるぞ、というシンプルな発想だったり、社会への疑問や怒りだったりで起業を思い立って、色々やってみたね。その結果、本当に一人の力って小さいなとか、今の私に出来る事ってすごく少ないと思って、自分の壮大な叶えたいことに対して全然力が及ばないと実感したんだよね。そんな時に結婚の話があって、 その過程で今の会社には出会ったんだ。
ー結婚式の仕事を選択した理由は何ですか?
家族に携わる仕事がしたいからかな。
人の人生の大きな影響の1つが私は家族だって思っている。新しい家族が始まる時って結婚式だから、そこで夫婦が何を大事にして生きていくか決めていく。後、結婚式は人生の節目だと、とても思っていて、結婚式までの間に色んな人からもらってきたものに、ちゃんと気付いて生きるか、気付かずに生きるかって本当に違うと思うから。自分のこれまでや出会った人を振り返って、本当にこの人生最高って思ってその籍を入れてほしい。
ー今でも結婚式の仕事を続けている理由は何ですか?
自分で体験して、より強く届けたいって思ったからかな。
今の強烈な私の原体験は、結婚式を自分が挙げたこと。お母さんにとんでもなく愛されていいたことを知ったり、変わんなきゃダメな自分だって思い続けてた二十数年を肯定された日で、その素晴らしい人生を生きてるぞって空間全体から言われた感じがした。その体験を多くの人に届けたいという想いから、6年間も続けている。
尊い人生が「本当に良かった」と思えるきっかけを
―今のvisionは何ですか?
私のvisionは、「人が生まれてから死ぬまでの尊い一生の中に何度もこの人生で良かったと思う瞬間を作る人」。本当にいつ何が起きるか分からないし、人生は1回だし、この「森」として生きるこの世って1回じゃんってなったときに、自分を嫌いで、自分なんかどうせって言ってこの命を終える人が1人でも減って欲しいと思ったの。それが心からの願い。「人がこの自分の人生でよかったって自分に泣いて命を終える世界」を目指している。
何をやっているかではなくて、どこを目指しているのかが大事かな。
―人生の中で仕事とはどういうものですか?
夢やvisionを叶える手段。今の直近の夢が、結婚式だけじゃなくてそれ以外の人生の様々な節目やタイミングを任せられる人になりたいのね。例えば、お葬式とか誕生日とか子供の出産とか。その人の人生の節目を託され、私の人生は本当に良かったなって思えるきっかけを与え、それらを人生のいろんな場面に携わる中でつくっていくのが夢。その夢に向かう手段が仕事。
意志を持ち、選び、生きる
ー仕事の中でvisionを意識している瞬間はありますか?
visionを意識している瞬間はほぼ毎日。
CRAZYという会社自体が仕事をする為に来る場所というよりも、自分の叶えたい強烈なもののために働いている集団だから、定期的に「何故この仕事してるのか」とか「何のためにやっているのか」みたいな会話は自然と生まれるからかな。なんかその辺の自然と生まれちゃう感じとか仲間とそういうの語れちゃう感じとか、それでもう飲み会が終わっちゃうレベルみたいなところでSETと近いのかな笑
ーもりぽさんにとって、visionや夢を持って生きることは、どういう良い影響がありますか?
仕事や日々やっていることを時間の浪費にしないっていうことかな。どこに向かうかを持っていないと、やっている目の前のことはただの作業で時間を浪費して終わるけど、向かうものがあれば、苦しいことも糧になるし失敗したことも学びになる。私は東日本大震災の時の経験も含めて、常に時間や命を意識して生きているから、この与えられた命を最大限まっとうするためにどこに向かうか、それが日々のどこに繋がっているかがすごく大事かな。
ーvisionや夢を持たないことについてどう思いますか?最近この件について考えていて…
そうだな…私的な考えは、究極その人が感じる幸せの基準で生きていけたらいいなって思っている。周りと比べてじゃなくて、自分の意思を持って選んだもので生きている人なら何でもいい。例えば、社会的意義のある活動に勤しむことが夢だったらそれはそれでカッコいいし、どこかのお店で鰹節に魅せられた女性が鰹節専門店で鰹節に人生かけている事も凄いかっこいいという感じかな。
ー夢やvisionに対しての手段として仕事があって、その仕事の手段がたくさんある中で、より、自分の中での正しい手段を選ぶ基準や方法っていうのはありますか?
それを定めるにはやはり経験が必要だなって思う。私の感覚で1年目はとにかく仕事選ばず超がむしゃらで、その中で私これ好きっていうのがわかったり、これなら他の人よりも圧倒的に活躍できるんだって言うのが見えてきた。
canとwillとmust。その3つが重なったものが1番仕事をする上でいい。すべての仕事はmustなものが多いけど、その中にcanがあって、だんだんそれがわかってくると自分の夢に近しいものを選んでいくという意味でwillもできて、という感じ。私は社会人になって6~7年目でようやくそれが定まってきた。想像するだけでは分からないけど、やってみたら分かることがたくさんある。
「仲間」と「問い」
ーSETを離れたからこそSETに対して感じていることはありましたか?
離れてみて思うのは、私の時は東日本大震災という強烈な体験に対して動いていた感じだったけど、今はそこから約8年経っていて、外見の部分は凄く変わっている。でも、中身の本当に芯深くあるものは変わっていないかな。
あとは語り合える仲間がいることと、常に「私達はどこに向かっているのか」という問いが存在していること、その二つは変わらないなと思っている。このことは凄いなと思うし、日本にある学生含めた組織の中で一番志の高い組織だなって。こんなに自発的な組織そんなないでしょって思う!
だからSETの人を尊敬している!初期のメンバーが凄いとかは全く思わないし、ずっと続けている人が一番凄いとは思うけれど、今も昔も誰かが作り続けてくれて、今残っているわけだから、関わった全員の事を尊敬しているかな。
自分だからこそ
ー他のSETの学生・社会人に一言メッセージをお願いします!
そうだな、うーん、初期しかいなかった私が偉そうに言えないのだけど、学生だからとかSETの人だからとかそういう枕詞じゃなくて「俺・私だからこうしたい!」というものを常に持ち続けてほしいな。社会人になって会社の看板を持ったり、職業の看板を持ったり、色々付属品は付くのだけど、それが無くなったとしても、自分は何をしたくてどこを目指したいのかを看板に惑わされずに考え続けてほしいな~って思う。「あの頃はよかったね~」じゃなくて「今がいい!」ってお互いに言い合える感じがいいね!
ー取材を通して
もりぽさんの力強いvisionや夢を聞いて、「いま私は、この人生でよかったと思えるのか? 私の幸せの基準はどこなんだろう?」など自分に問うことができました。
自分の夢やvisionがあるからこそ、それを叶える手段として「仕事」がある。自分に合った、より良い道を選択できるように、これからもたくさんの経験を積んで人生歩んでいきたいと強く感じました。この取材も、とても貴重な経験になりました。
また、visionや仕事に対する考え方、どれも新しい視点でとても感動しました。最後の言葉で頂いた『「今」が1番楽しい!』と胸を張って生きられるようになりたいと思います!
最後に、今回関わってくださった、もりぽさん、はしかけの皆さん、最後まで読んでくださった皆さんに、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
《テルプロメンバー》
・今村 ちひろ:CMSP 参加者 32期 / スタッフ 34期 // 組織イノベーションplace
・北居 梓奈乃:CMSP 参加者 32期 /スタッフ 46期 // LINE@イベント Set you スタッフ
・萩原 舞香:CMSP 参加者 31期 / スタッフ 38期 /スタッフ 46期
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