今だからこそ、SETメンバーが抱える想いとは

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、SETでは春の主要事業をすべて中止するという決断をしました。
誰の、何のための活動なのか。
そして何より、私たちが大好きな町の方々のことを考えた上での決断でした。

 

主要事業の一つである高田と僕らの未来開拓プロジェクト、通称「たかぷろ」も、先の3月15日に地元の高校3年生を送り出す「町の出発式」を控えていました。
しかし、今回のSET全体の決定を受け、町の出発式もオンライン上で開催することとなりました。

準備を進めていたコアメンバーの大学生や中高生は戸惑いを隠せなかったはずですが、突然の変更にも挫けず、先日無事に町の出発式は執り行われました!
特に、6人の高校3年生の発表はとても素晴らしく、まるでその場で直接聞いているかのような圧巻の発表でした。

今回は、そんな町の出発式も終えたたかぷろの大学生コアメンバーに、今だからこそ感じていることを聞いてみました。

 

 
・「会えなくても、今できることを考えようと思った」

「最初ことの次第を聞いて、よもやここまで大きくなるのかと思いました。出発式がオンライン開催になるところもはじめは実感がなかったです。」

そう話してくれたのは、前年度からたかぷろで活動している遠藤慶友さん。
彼は、出発式を通して中高生の成長を直接見届けられないことに対して、最初は悲しみや憤りのようなものを感じていたそうです。

(中央が遠藤さん、写真は公民館での活動の様子)

「実感が湧くにつれて、だんだん言葉にならない怒りのようなものが降ってきたのを覚えています。
でも、自分としてはショックを受けたというよりかは、オンラインで今できることを考えようと切り替えました。
直接中高生に会えなくても手段はまだある、そのことには少し高揚もしていました。」

大学生としては、ともに1年間走り続けてきた中高生との時間がとても大きなものになっており、遠藤さんも中高生とともに何かを作り上げることに刺激を受けていたことが、彼の話を通して伝わってきました。

 

 

・「みんなが頑張っているから、自分も頑張りたい」

「今回の決定を聞いた時も、自然と自分たちならまだ何かできると思っていました。」

今年度から大学生コアメンバーとして活動している佐藤泰輝さんは広田町の出身であり、昨年自分が送り出してもらっただけになんとか高3生を送り出したいと思っていたそうです。
中高生のことや町の大人の方々のことを考えたら、「何ができるんだろう?」「何かやれることあるんじゃないか?」と前向きな気持ちになれたそうです。

(右が佐藤さん、写真は広田の中高生と談笑する様子)

「当然、直接中高生に会うことのできない辛さもありました。
でも、同じ大学生の仲間たちがそれでも前を向いて頑張っている姿を見てると、自分も頑張ろうという気持ちになれたんです。
たかぷろのみんなはそんな自分の全力を受け止めてくれるから、当日もワクワクしながら迎えることができました。」

 

 
・「中高生が、前に進む勇気をくれた」

「出発式を直接見届けられない、たかぷろのメンバーと一緒に広田町に行くこともないのかもと思うと、少し落ち込みました。」

佐藤さんと同じく今年度新しく大学生コアメンバーとして活動を始めた西原実優さんは、一緒に活動してきたある一人の高校3年生に勇気づけられたと言います。

(一番右が西原さん、写真は手作りの修了証書を高3生に手渡している様子)

「一緒に頑張ってきた高3生の男の子に電話をしたら、彼は出発式の形が変わっても前を向いて頑張ると言うんです。
私もそんな彼に励まされ、大きな刺激を受けました。
中高生にも大学生にも、自分の胸の内を打ち明けて前に進めるたかぷろの環境は、こんなときだからこそ大きかったです。」

自分自身に何かを求めてくれるたかぷろの環境が、彼女の沈んだ気持ちを晴らしてくれたのだそうです。

 

 
・「たかぷろが、私の居場所になっていた

「最初は教育に興味があったわけでもなく始めたたかぷろだけど、気づいたら活動がどんどん楽しくなっていって、大学生や中高生のみんなのこともすごく好きになっていました。
だから、出発式で直接中高生と会えないことや、大学生コアメンバーとも直接会えない時間はとても寂しく、悲しかったです。」

そう話してくれたのは、同じく今年度から大学生コアメンバーとして活動を始めた髙橋智音さん。
学校やほかの環境とは違う、たかぷろの持つあたたかさに彼女も次第に惹かれていったよそうです。

(SETの事務所から歩いてくる髙橋さん)

「たかぷろの、いろいろな人と話せたり、相談することも頑張り合うこともできる環境はとても居心地がいいです。
たかぷろは、自分のありのままをぶつけてもちゃんと返してくれる、受け止めてくれる、ここなら何でもできると、そう思います。」

 

 
・「ピンチだからこそ、想いをもってたかぷろに取り組めた」

「最初は、去年と同じように広田コミセン(※コミュニティセンター)で出発式を開催できないことに対して悲しかったし、中高生にも申し訳ないなと思っていました。」

遠藤さんと同じように去年度からたかぷろを続け、今年度はプロジェクトリーダーとして大学生を引っ張ってきた田中美来さんはそう話してくれました。

(一番左が田中さん、写真は夏のプロジェクトのときの様子)

「一年間一生懸命走り抜けて、最後の最後まで試されていたなあと思います。笑
でも、こんなピンチだからこそ、最後にみんなで一つになって頑張れたのは素晴らしい経験だったなあと。
ともに人生の時間を共有できて、私が『つらい』といったときにこんなにも一緒になって考えてくれるたかぷろという場所、たかぷろにいる人たちが大好きだなあと改めて感じました。
この一年を通して、たかぷろという場所についても自分で考えられるようになったのはひとつの成長だったと思います。」

SETの他事業でも活動する彼女にとっても、今この場所にいるきっかけでもあるたかぷろへの想いはとても大きいものなのだそうです。

「今のメンバーに『たかぷろは居心地がいい、たかぷろが楽しい』といってもらえると、自分のことのように嬉しいです。
たかぷろという場所をなんとか守り抜くことができて、本当に良かったと思います。」

 

(冬のサンタプロジェクト直前にメンバーで円陣を組む様子)

 

2月の終わりに主要事業の中止が宣言され、町の出発式本番まで約2週間というなか、たかぷろのメンバーは改めて自分たちの想い・原点といったものに立ち返ることができたようです。
今回はたかぷろのメンバーに話を伺いましたが、多くのSETメンバーが今もさまざまな想いを抱えながら活動を続けています。

しかし、私たちが一番大事にしたいこと、本当に大切にしたいものはこうした状況の中でも変わることはありません。
私たちはどんな困難な状況でも、一人ひとりの「やりたい」を「できた」に変えていくことを取りこぼさず、そして日本の未来に対してGoodなChangeが起こっている社会を創り上げていきます。
そのために、これからもSETは 「Visionに生きる」ひとづくりと 「やりたい」を「できた」に変えるまちづくりを続けていきます。

これからも、SETの活躍にどうぞご期待ください!

 

執筆者:土田麟太郎(学生ファミリーメンバー、現在はSET内のメディア・広報系事業「はしかけ」で活動中)


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