前回に引き続き、広田町でまちづくりプログラムをおこなうChange Maker Study Program(以下CMSP)の、この春おこなわれたアクションについてご報告させていただきます。
(前回の記事はこちらよりお読みください)
今回は、広田町8地区のうち泊地区、中沢浜地区、長洞地区、根岬地区でそれぞれ活動を続けてきた4チームの報告になります。
《泊チーム》
とても暖かく、魅力に溢れた方にたくさん出会えた泊地区。
この地区にほぼ接点がなかった大学生スタッフ6名にとって、半年間の活動を通していつしか、なくなってほしくないかけがえのない場所になりました。
それだけに今回のプログラムの中止はとても悔しい決定であり、半年間お世話になった泊地区に恩を返すこともできず、とても無念でした。
それでも、僕たちにとって「どんな形でもあの人たちのために全力を尽くしたい、町の未来を担いたい。」そう思う場所であることに変わりはありませんでした!
僕たちが東京から行ったアクションは次の5つです。
1:泊未来マップ
2:手紙
3:学生紹介BOOK
4:フォトブック
5:活動報告のチラシ
泊地区の未来にワクワクしてほしいなとの想いで、町の方の声や私達の想いをのせた未来マップを作成しました。
また、半年間の町の方への感謝の気持ちを綴った手紙を作成し、今回参加してくれた大学生と町の方がつながるきっかけとなってほしい、大学生が大切にしている・感じている想いを届けたいとの想いで学生紹介BOOKや活動報告のチラシを作成しました!!
僕たちは、町の方々が町を人を愛する姿、伝統を誇りに思う姿に心を打たれました。それらを作り上げてここまで受け継いできた町の方々の想いや努力が、これから先何十年何百年も大切にされてほしい。CMSPは、愛や誇りをもった町の方々と一緒に、なくなってしまうと予期されている未来に食らいついていきます。
《中沢浜チーム》
今回の活動中止を受けて、SETやCMSP、もちろん広田町にも私たちがいられるということは当たり前ではなく、たくさんの方からの想いが積み重なっているということを心の底から実感いたしました。
だからこそ、今までとこれからに感謝の気持ちを伝え続けることを、ひとつの軸として持っていたいと思いました。
私たちが行ったアクションは次の2つです。
1:まちの方への中沢浜だよりの発行
2:参加者のみんなへ中沢浜ラジオの配信
まちの方の想いに100%沿ったものではないかもしれませんが、今までの感謝をはじめ、届けたいことがたくさんありました。
そして、なぜこの広田町に来るのかというまちの方からの声や、期待してくださっている方に向けて、自分たちなりの答えと想いを見つけたかったため中沢浜だよりを発行しました。
もう一つ、チームとしてつながりや家族感を大切にしたいという気持ちが根本にありました。
全員に向けて発信することと、まちを知るきっかけをつくることは、きっと今後の広田町の可能性を広げるのではないか、広田町を好きになる人が増えてほしいという思いでラジオ配信を実行しました。
ひとりでできることは本当に少なく、小さいです。
「あなた」の存在がどれほど価値あるものなのか、それを伝えられるCMSPでありたいし、関わった方全員がそう思えるCMSPでありたいと思います。
明日のことは誰にも分からないから、伝えたいことはその瞬間に伝えきることや、100%で向き合いきることを今まで以上に大切にしたいです。
《長洞チーム》
中断と聞いたときは正直信じられなくて、頭の中では分かっていたけど心が追いついていかないまま、何日か過ごしました。
でも、私たちがこの半年間やってきたことは無駄ではないという思いはありました。
チームの中で落ち込んでしまう人もいましたが、一人一人と向き合って少しずつチームとして前に進んできました。
東京からのアクションは、最初は気持ちか追いつかず、まず「やりきることをがんばる」という状態でした。
それでも、町の方のためにとアクションしたのが次の2つです。
1:看板づくり
2:つながれ!かがやけ!長洞キラキラ大作戦!(マスコットキャラクター作成)
1年前からの町の方との約束であった看板作り、町の方が集まるきっかけや話したくなるきっかけを作りたいとの気持ちでマスコットキャラクターをつくりました。
今回プログラムが中止になったことで、自分たちが町の方から優しくしてもらい、たくさん力をもらっていたのに、何も恩返しできないなんてよくない!との想い。
町の方と話す中で、町の方同士が会う機会が減ったことを聞き、家が65軒しかないからこそ、全家庭に向けて何かしたい!との想いでのアクション。
どんなことでも熱い想いと仲間がいれば新たなものが作れると信じて全力で行いました。
新型コロナウイルスの影響でCMSPの本番期間は出来なかったため、広田町に行けたことに感謝して頑張りました。
そして、町の方とのアクションは当たり前ではないことを学んだので、次こそは町の方と共にアクションを形にしたいと切実に思っています。
また長洞へ行くのがとても楽しみになっています!
《根岬チーム》
町の人に直接届けられない悔しさがありつつも、東京からでも、私たちだからこその想いを形にできる希望にワクワクしました。
町への誇りを原動力に未来へ共に一歩踏み出し続ける根岬地区を目指す私たちは、アクションを通して私たちの感謝や想いを伝えることはもちろん、町の方にまた大学生が来ることをこれからも楽しみにしてほしいという想いを込めました。
そのアクションが次の4つです。
1:想い出アルバム
2:梯子虎舞フォトブック
3:町の人インタビュー集
4:いただきもの冊子
半年間活動してきて町で感じたこと、私たちの想いを言葉に残して伝えました。
また、地区のお祭りについて、世代間交流について、おすそ分け文化について広田町の本番期間でアクションをしようと考えていたので、東京からではありますが、それぞれ形にして町の方に届けました。
CMSPは町の方と大学生が掛け合わせられるからこそ想いや愛が生まれ、アクションが生み出されます。
参加する人こそが、人から生まれる想いこそが価値。広田町で活動した私たちの分も、”やりたい”と思う人がいる限りこの価値をこれからも積み重ね続けたいです。
今回、CMSPはとても辛く、そして苦しい決断をすることになりました。
大学生スタッフは半年間準備を進め、参加者の大学生にも広田に足を運んでもらっている、その矢先の決定でした。
しかし、だからこそこの逆境を乗り越え、CMSPはさらに一人ひとりに寄り添っていきます。
私たちが今まで大切にしてきた価値観や考えは大切に、広田町でこれからもまちづくりに挑戦していきます。
これからもCMSPの活躍にぜひご期待ください!
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