たった2日間のCMSP~想いのバトン~

 

こんにちは!
はしかけseason7(SETの広報活動)のいっせーです。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、春の主要事業がすべて中止になってから数ヶ月経ちました。

当時、中止となった事業の1つである”Change Maker Study Program”(以下CMSP)では既にプログラムが開始しており、関東から60名程の大学生が様々な期待を胸に広田町に集まっていました。

しかし、2日目にしてプログラムを中断。

泣く泣く東京に帰らざるを得なかった彼らはその後どうしていたのか。

初日から密着取材していた小袖地区チームで素敵な出来事がありましたのでご紹介させて頂きます!

 

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2/24、小袖地区チームではCMSP本番が開始。高まる期待と緊張を胸に抱きながら、プログラムが開始していました。

1日目は東日本大震災津波伝承館や町の方が営むお店などをめぐり震災や町のことについて学びました。

2日目は体験プログラムが行われ、大学生はそれぞれ町の人と様々なアクションを行いました。

 

これからが楽しみになってきた、そんな時にプログラムの中止が決まり、スタッフも参加者も泣く泣く東京に帰らざるを得ない状況となりました。

中止を決断した当日、半年間積み上げてきたものがなくなってしまったスタッフは悲しみや虚無感に苛まれ、放心状態だったといいます。

そんな今にも泣きそうな顔のスタッフに向けて、参加者は1人ずつ暖かいメッセージが贈り、互いに励まし合いました。

たった2日間ですが、その内容は濃く、沢山の”ありがとう”が飛び交いました。

 

。。。

しかし、東京に帰ってからも彼らはしばらく、もやもやした気持ちや喪失感が続き、苦しい毎日が続きました。

『こんな素敵なみんなだからこそ1週間やりたかったなぁ』『7日目の景色をみんなで見たかった。』

そんな気持ちも捨てきれない中、広田町に行けなくなってしまった後も、東京からできる町作りを模索し、広田町のために何かできないかと奮闘したといいます。

 

そんな彼らを近くで取材していた私でさえも、半年間頑張ってきたスタッフの想い、そして沢山の期待をもって来てくれた大学生たちのCMSPがやり遂げられなかったことに対して、とても悔しく何も手につかない日々が続いていました。

 

そんなときたまたま、連絡を取り続けていた小袖参加者きょうかさんと話している中で、

『今も東京で頑張るスタッフにみんなの励みになりたい、自分も何か力になりたい。行って良かったし、その想いは今も変わらない。そのことをちゃんと伝えたい。』

そんな彼女の言葉に深く共感し、参加者からスタッフやSETに対して感謝を伝えるための裏プロジェクトが始まりました。

きょうかさんと私を中心に参加者に想いを伝え合う中で、共感や『私も伝えたい』という声が次第に膨らんでいき、

参加者が一丸となって感謝を伝えるための動画制作が始まりました。

 

そして、参加者一人ひとりの想いをメッセージ動画にまとめ、スタッフ一人ひとりに向けて作成し、サプライズで贈りました。

↓コロナで会えない中、テレビ電話をつなぎ、動画を贈る様子

 

↓スタッフ個人個人に贈られたメッセージ動画(一部抜粋)

 

そしてなんと!嬉しいことにSETに向けてもメッセージ動画を頂きました!!

春の全事業が中止となり、今まで作り上げてきたものが本番を迎えられない悔しさや悲しさをメンバー全員で抱えてきました。

またそれと同時に事業収入を失い、一時は倒産も目前、精神的にもかなりきつい状況に直面してきました。

そんな私達にとって、2日間でもこれだけの事を学び、感じ、形にして想いを伝えてくれたことはこれから頑張っていく上での希望となりました。それだけのものを作り出せた彼らを、そしてCMSPをSETを誇りに思います。

CMSP小袖参加者のみんな、本当にありがとう。SETメンバー一同感謝申し上げます。

↓SETへのメッセージ動画

 

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【番外編】〜2日間のCMSP、メッセージ動画作成を終えて〜

(参加者の声)

『どんな気持ちでメッセージ、動画を作成しましたか』

・今も東京から広田町のために動いてるスタッフに自分も何かしたいみんなの励みに、頑張る原動力になってほしい。

・私達が小袖地区で残せなかった分をスタッフやSETのみんなに”想いのバトン”を届けたい気持ちを込めました。

・これからも小袖チームが一つのチームでいられるように願いを込めて作りました。

 ・半年間CMSPを作り上げようと一生懸命頑張ってくれたスタッフに感謝の気持ちを込めて作りました。

 ・最終日を迎えることはできなかったけど決してあの2日間は無駄ではなかった、濃く素敵な2日間だったと伝えたかった。

 ・今回のプロジェクトを支えてくれたスタッフの皆”感謝以上の想い”が届きますように!!

 
 

『広田町でやってみたい事を教えてください』

・地元の食材(名産品)を使って料理

・町の人とたくさんお話ししたい

・1週間過ごしてみたい!みんなと町の方と一緒にアクション起こしたい!

・みんなで自給自足の生活、秘密基地作り、焚き火、BBG、お祭り

・みんなで海に入りたい!!

・全員でパプリカを踊る

・ハッピーへのきっかけ作りしたい

 

(スタッフの声)

『メッセージ動画を受け取った感想をどうぞ!』

・まさかこんな温かなメッセージいただけるなんて思ってもみず、本当にびっくりです。ありがとうございます。すごく大切にしたいと思いますし、自分がしたこと以上のお返しをいただけたように思います。

・こんなにスタッフのこと、SETのことを想って行動に移してくれたことに感謝しかない。凄すぎる。こんなみんなと、やっぱり7日間頑張りたいなーって気持ちも同時に生まれた。やっぱりcmspとか、setの周りに及ぼす影響と、そこから周りから受け取るものってたくさんあるなって実感した!

・本番ほとんどいられなかったけど、ここまで伝わったものがあったのかと自信にもなったし、何より生かされていること感謝でいっぱいでした。

・めちゃくちゃ嬉しかった!!!!そして、2日間という短い間だったのに、こうやって想いをつなごうとしてくれることがとてもすごいと思った。実際、たかが2日間と言えばそうだけど、こうやってしてくれることでその意味はとても大きなものになった! 1つひとつの言葉がとても「なんとなく」ではなく、丁寧に書かれていて嬉しかった。たった2日間で人はつながれることを証明できた1つだったと思う!めちゃありがとう。あと、サプライズというのもまたびっくり!

・インタビューだと思ってソワソワしていたら、参加者が続々ズームに入ってきて、参加者にインタビューされるのかーーと思って怖かった、そしたらサプライズでメッセージ動画のプレゼントだった。さらにびっくりだったし、嬉しすぎた。色々思い出した。自分の誘いたかった人達が広田やsetを知ってくれたこと、仲間の誘った人達と繋がってくれたこと、自分も繋がれた事が嬉しいなと改めて思った。cmspを来てくれたみんなと自分達を誇りに思えた時間だった!!

『小袖地区チームのみんなに一言(全員)』

・それぞれ自分の場所で頑張ろうね!

・すきだ。

・一緒に過ごせて良かった!ありがとう!これからもよろしくね。

・2日間だけだったけど、優しくしてくれて明るく接してくれてありがとう!!

・こんなに思いやりに溢れた温かい仲間たちに囲まれて、とても幸せだよ。 ありがとう。

・皆の受容力素敵すぎ、あの空間最高だったーー。

・ほんとほんと、みんなあったかすぎるよ。ぽかぽか超えてあちち。最高。

・絶対また集まろ!これからもよろしく!

・出会えてよかった!素敵な人たちばっかり❤︎

・みんなーーーーありがとうほんとに😂

・早くコロナが落ち着いて、早く会いたい!

・ありがとう小袖!大好きです!!

・だーいすき。

・本当にありがとう!!!!この言葉に尽きる。

・みんな来てくれてありがとう。かけがえのないものをたくさんもらいました。これからもみんながもっともっと幸せで過ごせますように。みんなを幸せにこれから前進していきます。

・出会って間もないなにここまで心の内を話せて真正面に受け止めて共感し合えるみんなに出会えてよかった!出会ったのがみんなでよかった!本当に大切な仲間であり安心して立ち寄れる居場所です、出会ってくれてありがとう。

・町の人、参加してくれたみんな、スタッフ、サポスタ、みんながいるから作れる素敵な空間が沢山あったなーと思って嬉しい。みんな素敵な人たちすぎてどうしよう。色んな人がいるし、価値観もいつもいる環境も違うけど、想いで繋がれる場、そんなバラバラな人達がいるから生まれる暖かい場をこれからも大切にしたいと思えた! ありがとうが止まらない☺️ありがとう。

・2月のことがまだ1週間前のように感じるほどとても鮮明に覚えています。 ずっと笑顔が絶えなかった日で逆に私たちが元気付けられた時間でした! ありがとうございます😊 また、コロナが収束したら行きたいと凄く思いました。 

 

以上、想い溢れる小袖チームでした!

是非みんなでまた広田町に来て、この町とSETの魅力を体感しに来てほしいですね!たった2日間でももう仲間!みんなが帰ってくるのをお待ちしております〜!

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『最後に』

私は「はしかけseason7」のプロジェクトの一員としてこのチームに密着取材し、みんなと出会えた事が本当に幸せです。チームではなかったけど温かく輪に入れてくれたスタッフや参加者のみんなには感謝してもしきれません。はしかけプロジェクトもコロナの影響を受け、最後できなかった事がたくさんありましたが、こんなに素敵な参加者の皆さんと、素敵なスタッフのためにみんな側で取材し、一緒にサプライズ出来たことは一生の想い出です。

本当にありがとうございました!!

【著者】 永井一成(いっせー)

【経歴】 元CMSP41期泊地区スタッフ

                  元はしかけseason6

     現はしかけseason7&社会人メンバー

 

 

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↓その後のCMSPスタッフの活動報告です。こちらも非常に素敵な取り組みが沢山ありました。

合わせてお読み頂けると嬉しいです!

 

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