内と外 CMSP24th 夏本明彦

「お前が心でそう思っていても、みんなにはそれが伝わってこない。だから必死に伝えてこい。」

プロジェクト中に僕がメンバーに向かって言った言葉です。別に鬼リーダーではないです。笑
自分が思っていることを相手に伝えることの難しさは、嫌という程実感しました。自分が一番、「伝える」量が多い人間だったからです。

自分の中に何か(アイデアとか気持ちとか)が生まれること自体には何の意味も無い。それが誰かに伝わるまでは。それが誰かのためになるまでは。

言ってしまえば当たり前のことかもしれませんが、本当に難しいことだと思います。「口だけ」とか「頭でっかち」とよく言われる僕にとっては特にです。
行動に移していても、それが誰かに届かない限り、何かを変えることは絶対にない。
「自分の小ささ」とはこのことかあ。深く身に染みました。

これは一人の人間の話ですが、一つの町に関しても同じだなと思います。

僕たちは、広田町がいい町だと知っている。「あの人」がめちゃめちゃ好き。でもそんなこと、広田を知らない人にとってはどうでもいいし、「がんばってね」でおしまい。

まあ確かに冷静になれば、広田はただの、「海の幸が豊富な田舎」です。
「ちっぽけなダサい人間」と同じように、「ちっぽけなダサい町」です。

死ぬほど美しい景色と、死ぬほど愛情に満ち溢れている人たちで満ち溢れているのに、それがまっっっっっっったく、伝わらないから。内に秘めているその美しさが伝わるまで、広田は何も変わらない。

CMSPの1週間は、自信を持ってやりきったと言えます。一生の僕の誇りです。
ただ、広田に関してはまだまだです。
まだ何も、世界にその魅力は伝わってない。

何があれば「伝わった」ことになるのか、いつまでにそれができるのか、何もわかりません。ただ僕たちにできるのは、行動を続けていくことだと思います。
それの積み重ねでしか、あの町は変わらないと思います。津波で何もかも失った町です。

今の気持ちは、そんな感じです。
「おつかれさまー!」だし、「やるぞー!」です。
いろんなものが混ざっています。

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